今更周りに聞きづらいKPIとは何かを簡単にざっくり説明

BIツール, データドリブン, データ活用

企業様や自治体様のデータ活用の推進を日々お手伝いしている宮崎です。

データ活用でよく使う単語に「KPI」があります。
KPI という単語自体はよく耳にする単語ではありますが、単に数値目標としてしか認識されていないケースも多いようです。

そもそも KPIって何?

と言ったビジネスユーザーの方もおられると思いますので、今回はデータ活用のために非常に重要なKPI マネジメントの内容になります。

KPIは「Key Performance Indicator」の頭文字を取ったもので、「目標達成」の「鍵」を「数値目標」で表したものになります。

KPIは「数値目標」ではありますが、「数値目標」だけでは目標達成できるわけではありません。重要なのはKPIとセットのKFS(Key Factor for Success)です。KFSはCSF(Critical Success Factor)と呼ぶ場合もあります。

KFS(CSF)が何故重要なのかと言うと、KFS(CSF)は「目標達成」の「鍵」となる「具体的なアクション」を指すからです。

それぞれの単語の関係を図にすると以下になります。

新しく出てきた指標のKGIは「Key Goal Indicator」の頭文字を取ったもので、最終的な目標数値です。

KGIはゴールである「目的達成」の「鍵」を「数値目標」で表したものになります。企業では利益などの数値目標を設定していたりします。
KGIとKPIは混同されやすいように思いますので、身近なダイエットに例えてみます。

まずは、よくあるKPIの運用で失敗しやすい例です。

  • ゴール(目的):痩せて家族にスリムになったと褒められる
  • KGI:4ヶ月後に現在の64kgから54kgにする
  • KFS(CSF):運動する
  • KPI:毎日1時間

ここでの問題は、まずKFS(CSF)の部分です。「運動する」という部分が具体性に欠けます。
曖昧であるがゆえに自由度が高いと言えますが、そのせいで結果に結びつくか自体が曖昧になってしまっています。

このようなケースで起きるのが、あなたは痩せるために上述のKFS(CSF)・KPIに従って行動したとします。
あなたは言われた通り毎日運動ということで、雨の日もかかさず1時間歩きました。しかし、期限が近づいても体重が減っておらず焦ることになります。

その上、家族から毎日の運動をサボっているからじゃないかと責められるかもしれません。そうなると、あなたはサボっていないし雨の日も歩いていたのにと不満に思うでしょう。
もしかすると、目的の達成を諦めてしまうかもしれません。

これがKFS(CSF)に具体性に欠けると起きやすいケースです。

KPIの「毎日1時間の運動する」というのが「毎日1時間歩く」なのか「毎日1時間ランニング」「毎日1時間ヨガ」なのか明確になっていないため認識のズレが起きてしまいます。
そもそも、何故毎日1時間なのかの理由もハッキリしていません。このようなケースの多くがKGIの達成失敗に繋がります。
KFS(CSF)とKPIが論理的ではなくアクションを起こす人に丸投げし過ぎなケースと言えます。

それでは、目的達成のためにKFS(CSF)とKPIを修正すると以下になります。

  • ゴール(目的):痩せて家族にスリムになったと褒められる
  • KGI:4ヶ月後に現在の64kgから54kgにする
  • KFS(CSF):ジョギング(1.6 時間)
  • KPI:毎日600kcal消費

かなり具体的な内容になりました。そして具体的になったのは、ロジックがしっかりしているからになります。

脂肪1kgを燃やすのに必要なエネルギーは、9kcal × 1,000g × 80% = 約7,200kcalになります。
4ヶ月で10kgの脂肪を減らすためには、72,000kcal ÷ 120 = 600kcalとなり、1日あたり600kcalのエネルギーを消費する必要があります。

600kcalのエネルギーを消費する運動は、

  • ウォーキングなら約2.4時間
  • ジョギングなら約1.6時間
  • 水泳(クロール)なら約1.1時間
  • ヨガなら約3時間

この中のどれを選んでもKPIである600kcalを消費できますので、取り組めるものを選んでいただいてOKです。

最初のKPIよりはかなり良くなりましたが、KPIを設定する際には現実的に達成が可能な数値であるかを意識する必要があります。
ジョギングを毎日約1.6時間を実施するとして本当に毎日可能でしょうか?雨の日や体調が悪い日があるかもしれません。
大事なのは、合理的であることに加えて、継続的に取り組める現実的なKFS(CSF)とKPIを設定することです。

毎日約1.6時間のジョギングが難しいとなった場合に、消費カロリーが1050kcalの運動を週4日にしたり、運動だけじゃなく毎日の摂取カロリーを減らすといった選択肢もOKです。


KPIは組織の中で何となく数値目標として扱われていて、具体的で納得感のある​KFS(CSF)とKPIが設定されてあるケースは多くありません。​

もし、自分達のKPIが正しいのか確認したい、改めてKPIを設定し直したい、どのようにKPIを設定すればよいか分からないといった場合には、是非ご相談ください。

アド・セイルへのご相談はこちらから


この記事を書いた人

 

宮崎 夏樹 データコンサルティング部 部長
***
データ活用イコールダッシュボード構築のイメージがあったりするのではと思いますが、ダッシュボードは KPI マネジメントを効率的に組織的に使うのに便利な方法でしかありません。

 



関連記事一覧