クリエイティブの最適化で効果を最大化

Web広告, ショッピング広告, ディスプレイ広告, リスティング広告

気を付けるべき3つの点

インターネット広告では媒体選びや、ターゲティング手法に目が行きがちですが、クリエイティブも重要な要素です。

今回はクリエイティブの中でも、バナーと動画の最適化を行い効果を最大化させるというお話です。

例えば、複数の媒体でプロモーションを実施する時に、
入稿可能なアスペクト比だからといって他の媒体で使用するバナーを別の媒体でそのまま使用したり、
他の用途で制作したプロモーション動画を、広告用に再編集せずそのまま使用したりしていませんか?

それでは折角広告を配信しても、ユーザーに刺さらず内容が訴求できなかったり、成果が出なかったりします。

どこにどう配信されるか、配信面やシチュエーションをきちんと把握し、それに合わせてクリエイティブを作り分けることが大事です。

では、
気を付けるべきポイントについて、今回は以下の3つをご紹介します。

  1. 配信面に最適なアスペクト比のクリエイティブを入稿出来ているか?
  2. 配信面を考えたバナーデザインが出来ているか?
  3. 広告用動画の構成は整理されているか?



1.配信面に最適なアスペクト比のクリエイティブを入稿出来ているか?

例えばInstagramで画像を使って配信を行うときに、横長長方形のバナー(1.91:1)だけで配信していませんか。

媒体の推奨は正方形(1:1)と縦型(4:5)です。また、ストーリーズでは縦型(9:16)が推奨となっています。
スマートフォンの画面の中での表示となると、出来るだけ大きく表示された方が、インパクトや没入感があります。

そういった効果を最大限に発揮するには、媒体が推奨するアスペクト比でクリエイティブを制作することをお勧めします。


2.配信面を考えたバナーデザインが出来ているか?

バナーを制作したり、構成を考えたりする環境がデスクトップやラップトップのディスプレイであっても、
バナーが表示されるのが主にスマートフォンだとしたら、スマートフォンで見られる状況をイメージして制作されるべきです。

そして、テキストや写真などの情報も、細かく詰め込み過ぎても要素が増え、視認性が悪くなるだけです。
伝えたいことがたくさんあっても、訴求内容を整理してシンプルにまとめる必要があります。

例えば、LINE広告で表示回数が多いトークリスト面では、バナーはかなり小さく表示されます。
そこで意識すべき重要な点は、シンプルなデザインで見やすく・わかりやすいということです。

ターゲットを元に媒体を選定するだけでなく、どの様な配信面でどう表示されるかを考えて構成・デザインする必要があります。



3.広告用動画の構成は整理されているか?

広告で使う動画は構成が肝となります。

例えば、YouTubeバンパー広告は、ユーザーが動画を視聴する前に6秒配信されるものになります。
その短い時間を効果的に使うためには、簡潔で印象に残る内容にする必要があります。

そして、ユーザーに興味を持ってもらい、ブランドや商品、サービスを検索してもらえることを目指します。

また、動画視聴中に配信されるインストリーム広告では15秒以上の動画を使うことが出来ますが、
5秒経過するとユーザーがスキップできる仕様です。

このインストリーム広告用の動画でも重要なのはバンパー広告同様、時間の使い方です。

オープニング(1~5秒)が最も大事で、そこでユーザーの気持ちを掴まなければなりません。
ただでさえユーザーの気持ち的には、動画の続きが早く見たいという状況ですので。
何が展開されていくのか、何の広告かがこの時点で分からないと、ユーザーは興味を持てずスキップしてしまいます。

そしてオープニング以降は、ユーザーが飽きないように訴求内容や動画のストーリーをテンポよく展開していきます。

間延びした構成だと最後まで見てもらえず、この段階でスキップされることになります。
最後はユーザーに期待する行動(検索やウェブサイトへの遷移)を後押しする要素を入れます。

テレビCMや、ウェブサイト内で閲覧してもらう動画とは異なるシチュエーションを理解して構成を組み立てることが重要です。

以上、クリエイティブについて気を付けるべきポイントを3つほど紹介しましたが、
全てに当てはまるのが、ユーザーにどう見られるかという閲覧環境や状況に最適化出来ているかということです。

「自分が実際この広告が表示されたらどうだろう?」という視点で考えることが大事です。

媒体に応じてクリエイティブを作り分けるのは、予算も時間もその分掛かりますが、成果を上げるためには、媒体が推奨する内容にすることや、ユーザーが広告と接する場面に最適化された配信をすることが大切です。


この記事を書いた人

仙波 秀
デジタルプロモーション部 ディレクター

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